ひな祭りにひな人形を飾るのはなぜですか?

ひなまつりはもともと、平安時代のお人形(ひいな)遊びと、人形に自分の厄を移して海や川へ流した「流しびな」の行事が結びついたものです。そこから、ひなまつりでは、人形が身代わりになり、子供に災いが降りかからないようにという家族の願いや、人生の幸福が得られるようにという暖かい気持ちを込めて人形を飾るようになりました。

お人形の選び方

お顔の印象や衣裳の仕立て、色彩、大きさなど様々なお人形がございます。
ひとつひとつご覧いただき、イメージに合うものをお選びください。
また、末永く飾っていただくために、お人形が上質であることが大切です。
良いお人形は正面からは見えない細かい部分まで丁寧につくられています。
当店ではお人形の細部をご覧いただきどこに技術が込められているのかなどご確認いただけます。

いつからいつまで飾るのでしょうか?

立春すぎから2月中旬頃までに飾るのがよいでしょう。

なお、昔から一夜飾りといって前日に飾るのは良くないとされていますので

遅くともお節句の1週間前までには飾って当日をお迎えください。

男雛と女雛、どちらが左?右?

どちらも間違いではありません。

江戸時代までの日本の礼法では、左(向かって右)が上座でしたので、京都や、昔の習慣を大事にする地方では、男びなを向かって右に飾ります。明治時代になって欧米のマナーが日本に入り、現在では右(向かって左)が上座に定着しました。昭和3年の昭和天皇の御大典(即位の式)のお写真で天皇が皇后の右にお立ちになったことから、おひなさまもその影響を受け、男雛を右上座に飾るようになりました。

お母さんのお人形を赤ちゃんにゆずってもいいの?

おひなさまは、それぞれのお子様の幸福を祈るとともに身代わりとなって厄を受けるとお守りですので

本来は別々に揃えたいものです。お母さんのおひなさまを受けづぐ場合にも一度お祓いをし、

また何かそのお子さんの形代(かたしろ)となるような記念の人形を一緒にお飾りになるのがよいでしょう。

次女、三女にもそれぞれひな人形は必要?

おひなさまは、それぞれのお子様の幸福を祈り災いを祓うお守りですので、本来は別々に揃えたいものです。
お住まいのスペースのない時などは、長女が段飾りの場合は、親王飾りや木目込みのお人形にされるなど

何かそのお子さんの形代(かたしろ)となるような記念の人形を

長女のおひなさまと一緒にお飾りになるのがよいでしょう。